資料室

バラ十字のユートピア

The Rosicrucian Utopia

クラウディオ・マッツッコ
バラ十字会イタリア語圏本部代表

by Claudio Mazzucco
Grand Master of the Italian Grand Lodge

米国でのAMORCの100周年(1915-2015)を記念するバラ十字世界大会での講演
Presented at the Rosicrucian World Convention,
Centennial Celebration of AMORC in America(1915-2015)

 クラウディオ・マッツッコ(Claudio Mazzucco)氏は、1960年5月11日にイタリア北東部の都市ヴィチェンツァ(Vicenza)で生まれました。6歳の時、彼の一家はブラジルに移住し、彼は20年以上をこの地で過ごしました。彼がバラ十字会に出会ったのは、ブラジルに住んでいた1977年のことです。後に彼はイタリアに戻りました。

 マッツッコ氏は、大学で化学工学を専攻し学位を取得しました。彼は結婚しており、2人の女の子がいます。彼は、チャプター主宰や管区巡視役、本部評議員、公式講演者など、下部組織活動や管理上のさまざまな役職を歴任しました。

 マッツッコ氏は、太極拳を趣味にしており、読書では、歴史や科学哲学(訳注)の分野の著作を特に好みにしています。彼は現在もイタリアの有力な企業に勤めており、研究開発部門の責任者です。

訳注:科学哲学(Philosophy of Science):科学の基礎・方法・構造などについて研究する哲学の一分野。科学一般についての方法論的研究のほか、物理学の哲学や経済学の哲学なども含まれる。

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「考えるたびに、驚きと畏れが高まり、私の心を満たし、さらに強く思いを惹きつけるものが2つある。頭上に輝く星空と、私の内なる道徳律である。」

 この言葉は、啓蒙思想の時代の偉大な哲学者イマヌエル・カントの重要な著作『実践理性批判』からの引用ですが、人間の心の奥深くに表われている崇高な性質についての完璧な要約だと考えることができるでしょう。

 「崇高さ」(sacred)は、バラ十字会で基本的な概念とされている事柄のひとつであり、本会を支えている柱でもあります。ですから、崇高さというテーマを探究することは、私たちが進んでいる道を照らしてくれている神秘学の過去の達人たち全員に敬意を表わすことでもあります。私たちはまた、ソウル(soul:魂)に体が与えられ、この世に降下するという神秘を称賛し、それに感謝しています。一方で、まだ理解できずにいるさまざまな概念を把握しようと努めています。この目的のために私たちは、神秘に驚嘆する感受性と感謝の心を、自身の内部で刺激して目覚めさせる必要があります。この感受性と感謝があって初めて、理性についての検討を始めることができ、その次の段階として、ソウルのさまざまな性質を探究することができるからです。

 魂という心の奥深くの特別な領域に達するために、あなた自身の理性と想像力とともに、私と一緒に旅をしていきましょう。私たちはこれから、宇宙の歴史をさかのぼり、〈普遍的ソウル〉(Universal Soul:宇宙の魂)が、物質の中に具体化される道筋をたどっていきます。

 あなたがこれから耳にされることの多くは、今後ロッジやチャプター(訳注)の集会に参加されて、司祭役(訳注)の言葉をお聴きになった時に、ふたたび心に浮かんでくることでしょう。

訳注:ロッジやチャプター(Lodge / Chapter):バラ十字会の下部組織の種類。

司祭役(Chaplain):バラ十字会の下部組織の儀式形式の集会で、進行を務める役。

 慎重に聴いてください。これから私たちがたどろうとしているのは、まさに自分たちの歴史であり、「崇高なる一者」、つまり〈創造主/神〉の心の内側で体験されるものです。

 それでは始めましょう。はるか昔の、ある瞬間のことを想像してください。私たちがよく知っている時間と空間の測り方では、うまく表わすことができないほど昔の、ある時点です。時間もなく空間もない、その時点で、宇宙が始まりました。それは、すべてのものの始まりとなったゼロにあたる点、つまり特異点です。これが、科学者が「ビッグ・バン」と呼んでいる、私たち自身の歴史の始まりです。ビッグ・バンは137億年前に起こりました。

 空間そのものがまだ存在していなかったので、そのときの状態は、「空間がない」、そして「時間がない」と表わすことができます。しかし、この2つが存在するようになるまでに、時間はまったくかかりませんでした。なぜなら、時間そのものが、まだ存在していなかったからです。

 「ビッグ・バン」という用語は、大きな爆発を連想させますが、それは比喩的な表現であり、何が起きたのかを正確には示していません。実際には、時間も空間もなかったのですから、爆発が存在できたはずはありません。「爆発」とは、すでに存在している空間の中で、ある時間に、気体や物質が力強く急速に広がっていく現象です。

 思い浮かべやすいように、膨らんでいく風船を想像してください。しかし、風船を膨らます直前には、風船には大きさがなかったということがご理解いただけることでしょう。つまり風船は、まだそこに存在していませんでした。しかし、息を吹き込み始めるやいなや、風船は形をなし、一息ごとに膨張していきます。ここで、存在するもののすべてが、この風船の中にあり、その外側には何も存在していなかったと想像してください。というよりも、「風船の外側」というものが、どこにも存在しなかったと言わなくてはなりません。風船を膨らまし始める直前には、風船はそこにまだありませんでした。しかしそれは潜在的には存在していました。というのも、「無からは何も生じない」ということを私たちは知っているからです。

 原初の物質が出現すると、その隅々にまで、〈崇高なるもの〉の意識が投射(project)されました。そして、この意識は、宇宙の振動の梯子を徐々に下りていき、一番低いレベルの振動数に達しました。およそ200秒続いたこの時間に、最初の種類の物質が生じたと科学者は考えています。反物質から物質が分離し、最も初期の原子が存在するようになりました。反物質と結合して消滅してしまわなかったのは、全体のうちのごく一部の物質の原子でしたが、それらの原子によって、その後に、分子や、それよりもさらに複雑な構造が生じることができたのです。

 宇宙の最初期の瞬間、宇宙の主な特徴はエネルギーでした。アインシュタインの場の方程式に従って、このエネルギーが物質に変わり、驚くほど精密な幾何学と数学によって表わされる、万物の法則が表現されるようになったのです。ピュタゴラスが語ったように、時の始めから「神は永遠に幾何学をしている」のです。私たちバラ十字会員はこの〈神聖な幾何学〉を、殿堂の中を直角に曲がることで象徴しています。そのように歩くことによって、〈万物の創造〉を再び体験し、万物のバランスと調和を表現しています。

 宇宙が誕生した直後には反物質も作られ、物質と反物質は相殺されました。しかし、物質と反物質との間には微妙な非対称性があり、そのために、物質の方がわずかだけ余分に作られました。この非対称性がなければ、つまり、物質と反物質の量にごくわずかな差がなかったとしたら、総量として上回った少量の物質が残るということが起こらず、宇宙には私たち自身どころか、何も存在しなかったことでしょう。

 このようにして、〈崇高なるものの精神〉が、次々と姿を変えていく旅が始まりました。その旅では、一つ一つの種類が試され、仕上げられ、複雑さが増す方向に常に進んでいきました。最初の原子である水素の原子核が生じた後に、ヘリウムの原子核が生じました。そして、正確な数学的関係と変わることのない幾何学的調和に従って結びついていきました。

 もしも、宇宙の最初の瞬間をひと言で表わすとしたら、ただこう言えばいいでしょう。「光あれ!」

 このような初期の時期に、宇宙に主に存在したのは、光とエネルギーが結びついたものでした。実際に、最新の研究によれば、ビッグ・バンのおよそ38万年後に、光が初めて宇宙に出現したのです。それより以前には、宇宙の密度が極めて高かったため、光は進むことも反射することもできなかったのです。

 巨大なエネルギーによって原子は互いに衝突し、原子核の融合が起こり、ますます複雑な構造が産み出されました。ちょうど、膨らんでいく風船と同じように、宇宙は膨張し、熱力学の原理に従って冷えていきました。

 宇宙の最初の温度は、摂氏でいうと10の30乗度、つまり100億度の100億倍のさらに100億倍の温度でした。しかし、この温度は徐々に下がっていきました。

 宇宙が膨張し冷えていくと、ガスが凝縮して、恒星と惑星が生まれました。やがて銀河も誕生しました。私たちが見ることができる宇宙の中には、私たちの銀河系を含めて、おそらく2000億個の銀河があります。しかしさらに多くの銀河が存在する可能性があり、おそらく3000億個、あるいは5000億個にのぼるかもしれません。それぞれの銀河には、太陽に似た星がおよそ1000億個含まれており、核融合によって光を生み出し、宇宙にその光を放射しています。

 およそ40億年前、地球が生まれました。生まれた当初はとても早く自転していたので、地球の1日はほんの数時間でした。

 その当時の地球の表面は、私たちに知られているような生物に適した大地ではありませんでした。高温、大気の組成といったような要因と、紫外線を大量に含み、妨げられることなく降り注ぐ太陽光線が、生命の出現を妨げていました。また、巨大な地震が大地を揺るがしており、溶岩が地球の内部から噴き出して、大陸ほど大きな溶岩湖を作っていました。

 どのようにして生命が地球に誕生したのかについては、今もまだ激しい議論が交わされています。原始的な細菌のような種類の生命が、隕石に含まれていて地球に到達したことを、数多くの理論が示唆しています。しかし、そうであるとしても疑問が残ります。原子は原子と衝突して複雑な分子となり、さらに複雑な分子構造が生じ、最終的には、食物を摂取し、生殖し、外界からの刺激に反応することができる構造になったわけですが、生命のない物質の間の化学反応によって、どのようにして、それはなし遂げられたのでしょうか。

 いずれにせよ、およそ30億年前のことですが、最初の種類の生物が、ついに地球の海水の中に出現しました。これらの新しい生物の体で実験をしながら、〈崇高なるものの意識〉は、生物を望ましい状態に変え、常に変化する外的な条件と、新たに生じる必要性に合うように適応するようにしていきました。存在は、その永遠に続く活動を拡大し、進歩を続けていったのです

 原始的な種類の生物に自己意識はありませんでしたが、愛の法則に駆り立てられて、もともと内部に存在していた〈意志〉を外に表わすことを強く願うようになりました。宇宙の法則を表現したいという促しによって、よりいっそう複雑な種類の生物が生まれ、その生物は、ますます正確に外界の刺激を感じることができるようになりました。生物が進化すると同時に、生物の活動と生物の存在そのものによって、周囲の環境が変化していきました。たとえば、海藻のことを思い浮かべてください。海藻の光合成によって酸素が生じ、次第に大気が変化していきました。時が経つにつれて、この作用によって成層圏にはオゾン層が生じ、紫外線が遮断され、このことによって、新しい種類の生物が出現できるようになりました。

 生物と生物の間に物質の循環が生じ、それぞれの生物が役割を果たすようになったので、〈普遍的ソウル〉(Universal Soul:宇宙の魂)は、創造されつつあるものを喜びました。あらゆる種類の可能性が実験され、それ以上進化することができない種類は捨てられ、一方で、見込みのある種類は、さらに良いものにされました。そして、このプロセス全体を創造した〈崇高なるもの〉の意志を運ぶ器となるために、生物は仕上げられていきました。

 このようにして、地球上の生物は多様な種類へと進化を続け、さらに複雑さを増し、宇宙の知性と〈普遍的ソウル〉を表わすようになりました。たとえば、魚類は呼吸器官を発達させ、水のない場所でも生き残れるようになりました。そして最初の両生類が生まれ、それが進化して爬虫類や恐竜となりました。

 すべての生物をつないでいる共通の糸があります。それは、DNAと呼ばれる極めて特殊な分子です。一番初めの生物が生じたときから、生物の設計図は常に、たった4種類の分子がつなぎ合わされたものです。恐竜も人間も同じです。この分子が結合し、DNAの二重らせんという独特な構造が作られています。私たちの体のすべての細胞には、DNAの鎖が含まれています。その長さは約2メートルで、その太さはわずかに原子10個分です。もし体のDNAの分子のすべてを束ねることができたとしたら、その結果生じた糸は、手のひらに収まるくらいになるでしょう。しかし、もしその糸をほぐしてつなぐことができたとしたら、それは太陽系全体のまわりを2周することができるほど長い糸になります。このことこそが、ミクロコズムとマクロコズム(訳注)の関係の真の実例と言えるでしょう。

訳注:ミクロコズムとマクロコズム(microcosm / macrocosm):秩序ある小さな宇宙にたとえられる人間と、秩序ある大きな宇宙、すなわち森羅万象のこと。

 フランシス・クリックはDNAを発見した科学者の一人で、この発見によりノーベル賞を受賞しましたが、無神論の傾向が強い不可知論者としてよく知られていました。そのような信念を持っていたにもかかわらず、伝えられるところによれば彼は、そのような複雑なメカニズムであるDNAが偶然に生じることは、ほとんど起こりそうにないと思えると、かつて語っていたそうです。DNAというこの特別な分子のすべての原子にも、宇宙の他のすべての原子とまったく同じように、創造主は自体を、愛として投射しました。そして、自分が創造したものを知ることができるようにしました。私たちはこの投射のことをよく知っています。さらに正確に言うならば、宇宙全体とすべての生物に満ちあふれている知性のことを知っています。バラ十字会員はこの知性を〈宇宙意識〉(Cosmic Consciousness)と呼んでいます。

 〈普遍的ソウル〉は、愛の作業を続け、生物の構造は、自然界を観察することができるほど複雑なものになり、また一方では、独立した存在である自身も観察することができるようになりました。そして、この愛の作業の間、〈崇高なるもの〉はずっと、最初に唱えた祈りを唱え続けていました。最初の人間が生まれたとき、その人は太陽を見て、自身が万物すべての〈制作者〉の生き写しであることを知りました。

 私たちはそのとき、現在の私たちの時代と、知的道徳的水準に達したのです。この物語をこれ以上続ける必要はありません。これから先はあなた自身の物語だからです。しかし、もうひとつだけ話題にしたいことがあります。

 あなたがたは誰もが、自分の意志で選択して、ある部屋を横切って、バラ十字会の入り口に到着しました。誰かに強制されたわけではなく、あなたの内なる呼び声、あなたの心の内側の師の声に従って、あなたはこの選択をされました。

 それゆえに、今までお話ししてきた作業はまだ終わっておらず、それが完成できるかどうかは、この物語の背後にある意味を理解している人たちにかかっているということを、あなたにお伝えしたいのです。物語全体のまさに結末を形作ることになるページが、さらに書かれなくてはなりません。

 自然は今もなお破壊され搾取され続けていて、自然そのものの存在意義が否定されています。自然のことを、休日にくつろぐときの背景に過ぎないと考えることは、「私たちは何者なのか、なぜここにいるのか」という根本的な問いに自分で向き合うための唯一の道を、無視することに他なりません。

 バラ十字会員は、自然のことを、ある目的のための手段と考えるのではなく、目的そのものであると考え、自然そのものの存在意義を見直すための道へと立ち戻らなくてはなりません。自然のことを休息の場所であると考えるだけでなく、自分自身の内部の構造も、周囲の自然の構造も、とても小さなものであっても、それが不変の真理を指し示す言葉であると、自然のことを考えなければなりません。

 バラ十字会員として探究を進めることによって、私たちは表面的な事柄の背後にあるものを見ることを学びます。つまり、あらゆる存在が持つ超越性を理解します。また、一人一人のほほえみや他の表情の背後に、宇宙全体が隠れていることを学び、一匹一匹の動物の目の中に、生きることへの切望として〈普遍的ソウル〉が表わされていることを学びます。

 神秘家にとって、今は困難な時代です。人類は、いずれ遭遇することになるできごとを遅らせようと試み、自然と宇宙の象徴的な意味を知ることを拒んでいます。科学技術は、自然界にある物が、単なる道具として存在しているという現実世界についての見解、つまり、いかなる価値も自然界自体には備わっていないという見方を広げようとしています。私たちは、自然界のことを、自分の物質的な欲求を満足させるために必要な物の倉庫であるとみなし、崇高な場所であることを理解していません。自然は、存在の神秘に近づこうとしている人たちに、その神秘が明かされる崇高な場所なのです

 存在しているすべてのものは、搾取されるために創造されたのではないのを理解することが重要です。そうではなく、天然資源も植物も動物も人間も、約140億年前に〈普遍的ソウル〉が自体を表わそうとして始めた長い旅の結果できたものなのです。このことを心に刻んでおかなければなりません。そうしなければ、〈崇高さ〉とは、自然界について研究している人や、他の人や自己の心の深奥という問題に取り組んでいる人たちが持っている独特な視点であるということも分かりませんし、それらの人たちが、存在の神秘に近づきつつあるということも十分に理解することができません。この神秘は、私たち自身から生じ、私たちの内部に存在しているので、この神秘から顔をそむけることはできません。

 あなたは今や、この崇高な知識に手にして、管理する人なのです。宇宙自らが、あなたを信頼し任せてくれたからです。誰もこの責任を拒むことはできません。この神秘の祝典は、すべての人が自身の役割を果たすことを要求しています。崇高な火を守り続け、〈光〉を伝え、新しいレベルの意識で人生に向き合うことが、私たち一人一人に求められています

 そのためには、力と支配という現代の基本的なパラダイム(訳注)が終わりを迎え、新しい観念、新しい態度、思いやりという観念に基づいた、より高度なパラダイムに変えられなければならないこと忘れてはなりません。何世紀にもわたって私たちは、恐れという心の傾向から、土地を征服し、人々を服従させ、資源を貯蔵してきました。

訳注:パラダイム(paradigm):ある時代に共通する思考の枠組み。

 成功を追い求め、競争にたずさわり、勝利に専念しなければならないと私たちは学んできました。しかし勝者があるところには必ず敗者がいるということを、私たちは忘れてきました。

 私たちは遠い国々とその地の人々を支配してきましたし、宇宙空間や深海も征服しました。このような旅によって、到達する意味がある本来の目的地から、自分たちが遠ざけられてきたということを、私たちはようやく理解しつつあります。しかし、これは必要な体験だったのかもしれません。そして集めた知識のおかげで、今や新しい道を見いだすことでしょう。

 周囲にあるものは、何ひとつ敵意も悪意を持っていないこと、そして宇宙には、私たちに対して仕掛けられた罠などは一つも存在しないことを知り、ただ一つの法則があり、現実世界の多様な領域で作用していることを受け入れることから始めることができるでしょう。この法則は愛と呼ばれています。

 宇宙は自体を、私たちの目によって見つめ、私たちを通して見たことに従って、自体を完成させます。宇宙意識は、私たちの内部を流れています。存在しているすべてのものの基礎であり源である宇宙意識は、原初の〈一なるもの〉へと私たちを導いています。

 ですから私は皆さんに、私たちの誰もが採用するべき新しいマインドセット(mindset:思考様式)について、よく考えてくださるようお願いします。それは、ただ「思いやる」ということです。つまり、この地球を思いやり、地球に住んでいる人のことを思いやり、そして自身のことを思いやることです。

 この進化の道の結末では、宇宙意識は、大いなる周期を最初から最後までたどり、その旅を完成させます。そして、私たちの星である地球もまた、その役割をなし遂げます。そのときには、「ソー・モート・イット・ビー」(訳注)という表現が、秘められている可能性のすべてを実現し、そのすべての側面が明かされることでしょう。そして最後に、大いなる存在が、すべての心に話しかけることでしょう。

訳注:ソー・モート・イット・ビー(So mote it be.):「そうありますように」を意味するバラ十字会の定式文句。

 ※上記の文章は、バラ十字会が会員の方々に年に4回ご提供している神秘・科学・芸術に関する雑誌「バラのこころ」(No.141)の記事のひとつです。バラ十字会の公式メールマガジン「神秘学が伝える人生を変えるヒント」の購読をこちらから登録すると、この雑誌のPDFファイルを年に4回入手することができます。

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